化粧品の成分として有名なビタミンC誘導体は、ニキビやエイジングケア、美白など様々な効果があると人気です。ビタミンC誘導体の種類や期待される効果、配合成分や配合利率などをご説明し、おすすめの化粧品をご紹介します。
ビタミンC誘導体とは
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを肌に浸透しやすく、また壊れにくく安定するように改良した美容成分のことです。
ビタミンCには、
- 肌の老化を遅らせるアンチエイジング作用
- シミやくすみ、シワやたるみの予防改善
- ニキビやニキビ跡の改善
のような効果があります。
このように肌の万能薬のようなビタミンCですが、そのままでは肌への浸透が悪く不安定(壊れやすい)という性質があります。そんなビタミンCを安定化させて、肌への浸透力を高めたのが「ビタミンC誘導体」となります。
ビタミンC誘導体の種類と効果の差の違い
ビタミンC誘導体には、「水溶性」「脂溶性」「新型」の3種類があります。
水溶性
「水溶性ビタミンC誘導体」は、ビタミンCにリン酸を結合させたもので、水に溶けるタイプです。化粧水やローション、サラサラした美容液と相性が良いビタミンC誘導体です。主な特徴は以下の通りです。
- 即効性が高い
- おおよその持続時間は12時間
- 通常のビタミンCのおよそ8倍の浸透力を持つ
水溶性はべたつかずさっぱりとした使い心地なので、脂性肌の方におすすめです。半面他の種類よツッパリ感が出やすいので、乾燥肌の方や敏感肌の方は注意が必要です。
成分表示としては、「アスコルビルリン酸エステル塩」、「アスコルビルリン酸Na」などがあります。
脂溶性
「脂溶性ビタミンC誘導体」は、ビタミンCに油分を結合させたもので、脂に溶けるタイプです。クリームやジェルと相性の良いビタミンC誘導体です。主な特徴は以下の通りです。
- 即効性は水溶性に劣る
- おおよその持続時間は24時間
- 通常のビタミンCのおよそ20~30倍の浸透力を持つ
- 乾燥しにくい
脂溶性ビタミンC誘導体は、じっくり時間をかけて肌の奥まで浸透します。肌質によっては、ツッパリ感が出やすいビタミンC誘導体ですが、脂溶性は水溶性に比べて乾燥しにいので、乾燥肌の方や敏感肌の方は脂溶性のものから試してみるとよいです。
成分表示としては、「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」、「テトライソパルミチン酸アスコルビル」
「テトラリン酸アスコルビル」などがあります。
新型
新型は「両性ビタミンC誘導体」とも言われ、水溶性と脂溶性の両方の性質を持つビタミンC誘導体です。
- 通常のビタミンCのおよそ100倍の浸透力を持つ
- 肌表面に素早く浸透し、肌の奥深くまでしっかり届く
という性質を持ちます。
成分表示としては、「APPS(アプレシエ・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)」、「APIS(イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)」、「FuncosC-IS(VCP-IS-2Na・イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)」などがあります。
おすすめの化粧品5選
それでは、ビタミンC誘導体が配合されたおすすめの化粧品を5つご紹介します。
SIBODY「VCローション」
新型ビタミンC誘導体の「FuncosC-IS」を主成分として配合した浸透力の高いローションです。毛穴の詰まりを取り除いてニキビの原因菌やアクネ菌の増殖を防ぐ「サリチル酸」も配合されているので、特に大人ニキビに悩む方におすすめです。
今まで使ったビタミンCコスメの中で一番手応えがあって、刺激もないので敏感肌の私に合っています!おかげで毛穴も気にならないタマゴ肌をキープできています。
(引用元:sibody.co.jp)
詳細はこちら
http://www.sibody.co.jp/campaign/vc_starter.html
ドクターシーラボ「VCエッセンスローション」
新型ビタミンC誘導体「APPS」を配合したローションです。さらに浸透力をアップするために「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」も配合されています。また、「2種のEGF様成分」「フラーレン」などが配合され、肌のハリ・ツヤや肌荒れに効果的です。しっとりとした使い心地で敏感肌の方にも安心な低刺激です。
乾燥肌の私には強~い味方の商品です。使用後はしっとり潤うので気に入っています。
(引用元:ci-labo.com)
詳細はこちら
http://www.ci-labo.com/shopping/product/00033744/
サイクルプラス「エンリッチローション」
新型ビタミンC誘導体APPSを配合したローションです。一番の特徴は、パウダーとローションが分かれていることです。APPSは化粧品に溶けている状態では変質しやすいという性質があります。APPS配合のローションが一番力を発揮できるのは1カ月間。そこで、1カ月で使いきる量のボトルで使用直前にAPPSを混ぜて使います。エイジングケア成分や美肌には欠かせないヒアルロン酸なども配合されています。
毎日使い続けるうちにどんどん肌状態はよくなり、5日目の今日ではいつもより潤って、乾燥からくるメイク崩れが気にならなくなるほどでした。
短期間でこれほどの効果を実感したのは初めてだったので驚きました。
(引用元:cosme.net)
詳細はこちら
グラングレースローション
500軒以上の美容皮膚科で採用されているグラングレースローションです。新型ビタミンC誘導体APISを配合。さらに潤い成分のヒアルロン酸や皮膚の水分を保持するために必要なセラミドが配合されています。このローションだけで十分に潤う美容液のようなローションです。
今までビタミン系化粧品に感じた不快な使用感がなく、とってもしっとり、そしてプルプルな感じが1日続いてくれます。 きになりだしたおでこのシワも解消され、とても嬉しいです。
(引用元:bihadadr.com)
詳細はこちら
ディセンシア「サエルホワイトニングローションクリアリスト」
敏感肌の方のために作られた美白効果をメインにしたローションです。水溶性のアスコルビン酸2-グルコシドを配合。さらに美白成分として「コウキエキス」を配合しています。コウキエキスは、メラニンの働きを抑制する美白効果はもちろんですが、炎症を抑える効果もあるので、肌の刺激に弱い敏感肌に優しい成分です。
パシャっとしたテクスチャーですが、肌にぐんぐん浸透する感じ!
夏場から半年くらい使ってますが、毎年夏場に蓄積されていたくすみ感があまり感じられなくなりました!(引用元:cosme.net)
詳細はこちら
https://www.decencia.co.jp/nccp/sa-0031-l.aspx
ビタミンC誘導体の美肌効果とは?
美白
メラニンの生成抑制・排出を促すことで、シミ、そばかすを薄くしたり予防する効果があります。また、メラニンの生成を邪魔する機能があるので、くまや肌のくすみを改善する効果があります。
ニキビ・肌荒れの予防
皮脂の分泌を抑える・炎症を抑える機能 があるので、ニキビのを早く治したり、ニキビ・肌荒れの予防効果があります。
シワ、たるみの改善
コラーゲンの生成を促す機能があるので、たるみ・シワの予防、たるみ毛穴の改善効果があります。
ビタミンC誘導体の適度な配合率とは?
ビタミンC誘導体は配合量が多いほど効果も高くなりますが、同時に刺激も強くなります。自分の肌質に合った配合率の化粧品を選ぶことが大切です。
脂性肌の方には高濃度
ビタミンC誘導体には、皮脂を抑える効果があります。脂性肌の方で、テカりやニキビにお悩みの方には、高濃度のものがおすすめです。
敏感肌の方には低い濃度
ビタミンC誘導体は、高濃度であるとピリピリとした刺激を感じることがあります。敏感肌の方は、5%以下の低濃度のものをおすすめします。
目安となる濃度
ビタミンC誘導体は、量が少なすぎると効果が実感できません。しかし、多すぎると刺激になってしまうことがあります。適切な配合量の目安は、浸透力の高い新型ビタミンC誘導体は1%以下、その他は3~5%を目安にするとよいでしょう。医療現場では5~6%の高濃度のものが使用されています。
一緒に配合されているとよい成分
ビタミンC誘導体には肌のトラブルの対して様々な効果が期待できます。美白やニキビ対策など自分の目的に合わせた成分が配合されているか確認して使うことで、欲しい効果を高めてくれます。
美白
シミやくすみの改善なら、アルブチンやイソフラボンなど。
ニキビ対策
オイリー肌やニキビの予防・改善には、カミツレエキスやアルブチンなど。
エイジングケア
たるみやシワの悪化防止や予防には、フラーレンやレチノールなど。
ビタミンC誘導体についてご説明しました
ビタミンC誘導体の効果とおすすめの化粧品などをご紹介しました。ビタミンC誘導体は肌トラブルに効果的な美容成分ですが、種類や量によって合う肌質、合わない肌質がありますので、選ぶ際に注意が必要です。自分の肌質や目的に合った種類や量のビタミンC誘導体が配合された化粧品を選んで、一歩進んだ美肌生活を行いましょう。